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トミカ

先日、電気屋をぶらついていたら、店内の一角にトミカがずらりと並んでいて脚がとまりました。車の模型にはまるという典型的な幼少期を過ごしてきたわたしも、さすがに対象年齢3歳以上のミニカーはさすがに今となっては買えないなぁと眺めていたんですが、ずらりと並ぶトミカを見ていたら心がくすぐられて衝動買いしてしまってました。よりによって、動物運搬車という残酷な一台なんですが。

で、このトミカ。誕生したのは1970年、時まさに高度成長。日本車が外国車と肩をならべ始めた時代(あまり詳しいことはわかりません)。この小さな玩具が、「日本で初めての本格的国産ミニカー」の名目で、おもちゃ文化の王座に君臨できたのは、時代の要請だったのかもしれません。おもちゃは時代を映すといったのは、誰か知りませんが、きっと誰かが言っていることでしょう。それから35年以上たった今、トミカは6歳以下の男の子の約65%が所持する大御所玩具となり、膨大なミニカーを生産し続けています。

トミカの歴史と、日米の自動車産業論を並べたりしつつ、幼少期の車オモチャ遊びがどのような自己形成をはぐくむのかを論じたりしたら、それはそれで車文化の隠された一面をえぐるんじゃないかなー。と、目の前の動物運搬車を見ながら感じたり感じなかったりした次第であります。

【参考】
トミカhttp://www.takaratomy.co.jp/products/tomica/about/index.htm

そうだ、こんな本が出ています。ぜひ読みたいです。

日本プラモデル興亡史―子供たちの昭和史 (文春文庫)

日本プラモデル興亡史―子供たちの昭和史 (文春文庫)