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クロスビー『飛び道具』

飛び道具の人類史―火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで

飛び道具の人類史―火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで

すっかり忘れていたが、思い出したので読んだ。おおむね書評などで内容を熟知していたので、理解に困ることはなかった。石・弓→大砲→ロケットという流れで、ページを進めるごとに武力がパワーアップしていくのだが、後半がほとんどアメリカのロケット技術に集中しているのがバランス悪い(ただし、あとがきで、現代の投石行為について触れている)。原題のthrowing fireは二重の意味を持っていて、強引に訳せば「火を/で投げる」となる。これを汲み取った邦題だったら、「ロケット?急だな…」という素朴な誤解を減らせると思った。


あと、これ読まないと・・・⇒『つぶて (ものと人間の文化史 44)