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佐倉&古田『おはよう』

おはようからおやすみまでの科学 (ちくまプリマー新書)

おはようからおやすみまでの科学 (ちくまプリマー新書)

これも、ブログを読んで気づかされる。科学技術の誕生が人間の環境世界を(良くも悪くも)どう作り変えてきたかを現代のリビングから見つめてみようというお話。科学技術の話の導入として、読者が共有できそうな地点を確認した(筆者いわく、「科学」という語が入るだけで一般読者が減るという)。


みんなのGOLF』のボール軌道を分析した箇所で、弾道は生の軌道をそっくり再現しているわけではなく臨場感を優先させたという件は、使いまわせそうなネタ。あと「暖房、給湯、台所など個々の側面に注目してそれぞれの技術開発を進めるのではなく、「温度」という枠組みで家全体を考えるのです」(136)も、パラフレーズできそう。『暮らしの手帖』が1948年創刊(編集長・花森安治)で、54年に看板企画「商品テスト」が始まったという歴史も頭の片隅に入れておきたい(出来れば現物を創刊号から通読したい→表紙一覧:http://www2.kurageshorin.com/kurashi1.html)。あと、うちの実家では味噌が手作りです。