天国の樹

昨晩、集中力も持続せず、テレビを垂れ流していたら、ぐうぜん放送していた深夜ドラマ『天国の樹』。最初、韓国語と日本語が入り混じっていたり、吹き替えが自然すぎて日本のドラマなのか韓国のドラマなのかすら判別できなかったのだが、次第に壮絶な内容があきらかになってきて驚愕した。

両親の再婚によって兄妹になったユンソとハナ。言葉も文化も育った環境も違う二人が、お互いを信じあうことから始まった“許されぬ愛”。しかし若い二人は素直に気持ちをあらわす術を知らずに、別々の道を歩くことになった。そして2年後、再会した二人の“愛”は揺るぎないものとなった。そしてそこから、より苦しくも美しく哀しい愛の物語が始まった・・・。
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韓流の発想おそるべし。どうやら一頃、人気があったドラマを深夜枠で再放送しているらしい。何が凄いって、兄ちゃん（イ・ワン）のほうですよ。兄ちゃんの言動、狂気の沙汰ですよ。自分ちのガラス窓を割って、部屋にいる妹（パク・シネ）を呼び出そうとしたりするんですよ。ガラス窓を小石で叩くという恋愛劇の王道も、ここまで来るとやり過ぎですよ。妹の腕を引っつかんで強引に登校したり、妹の部屋の前で待ち伏せしたりしてるんですよ。妹がめちゃくちゃ自己卑下してお兄ちゃんとの関係を切断しようとしてるのに、お兄ちゃんはその妹の態度にいっそう反応して、行動をエスカレートしていくんですよ。家庭のなかで追い掛け回されたら逃げ道ないじゃん。でも、家族の人間は気づかない。家族も学校の仲間も、彼らを兄妹関係のコードでしか当該の二人を認識できないから、事態は加速度的に悪化の一途をたどるだけ。と、こんなどす黒いドラマが高視聴率らしい。まぁどんな韓流的悲恋物語といえども、クィアにはならんのだがな、というそれっぽいまとめをして紹介終わり。次回第５話は２５日深夜。