- 作者: 石田あゆう
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/08
- メディア: 新書
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1952年、和服の皇后がメディアを通じて披露されたとき、それが衝撃的だった理由は、
日本の文化的象徴である「きもの」を、女性皇族が身にまとうことは今日ではありふれた風景である. . .しかし、明治天皇以後、皇族は日本における西欧化のシンボルとしての役割を果たすべく、公式の場においてきものを着ることはありえなかった。(156)
なんていう意外な指摘に目が輝く。当然出てくるだろうと思っていた多木浩二『天皇の肖像』に案の定言及があったので再読したくなったが、これまた案の定紛失していた。例によって、ミッチー・ブームを生の体験として知っている人たちに話を伺いたくなる。