カプラン『アナーキー』
エイミー・カプランのThe Anarchy of Empire in the Making of U.S. Culture(2002)が翻訳出版されるとな。帝国文化に興味のある人に「読め読め必読」と薦めたのに、結局スルーされた想い出があるのだが、さすがに翻訳されたら読んでくれるのだろうか。
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- 作者: エイミー・カプラン,増田久美子,鈴木俊弘
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2009/01/24
- メディア: 単行本
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国内矛盾の反映としての海外空間への暴力的介入、植民地支配をめぐる国家間の軋轢・闘争によって生じる矛盾や曖昧さ、そして流動する境界・・・・・・。このアナーキーな権力状態こそが、帝国アメリカのアイデンティティの核心ではないのか。政治、法制はもとより、女性雑誌・小説・映画など大衆文化に現われた様々な表象を大胆に分析し、20世紀転換期の帝国アメリカの根底的見直しを迫る画期的論考。
序章
第1章 マニフェスト・ドメスティシティ
- 家庭という帝国
- 帝国をドメスティック化する
- 帝国的な主体
第2章 マーク・トウェインの帝国航路
第3章 帝国をロマンス小説化する
- アメリカ帝国主義の二重言説
- ロマンス小説、ふたたび
- 実体化されえぬ帝国と閉じられたフロンティア
- 実体化された男と〈新しい女〉
- 男らしさのスペクタクル
- バック・トゥ・ザ・フューチャー
- 決着
- 「キューバの孤独」
- 帝国を人種化する
- 国民の再合同
第5章 帝国の創生
第6章 デュボイスの描く帝国地図の技法
- 帝国と皮膚の色の境界線(カラーライン)
- 華の都と花咲く田舎
- 『黒い海流(ダークウォーター)』
- 一時逗留者
- アメリカのベルギー
- アフリカの出路(ルーツ)
- 家庭戦線(ホームフロント)
- 帝国という無秩序(アナーキー)
謝辞
訳者あとがき
索引