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カプラン『アナーキー』

エイミー・カプランのThe Anarchy of Empire in the Making of U.S. Culture(2002)が翻訳出版されるとな。帝国文化に興味のある人に「読め読め必読」と薦めたのに、結局スルーされた想い出があるのだが、さすがに翻訳されたら読んでくれるのだろうか。
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C4%EB%B9%F1%A4%C8%A4%A4%A4%A6%A5%A2%A5%CA%A1%BC%A5%AD%A1%BC

帝国というアナーキー―アメリカ文化の起源

帝国というアナーキー―アメリカ文化の起源

国内矛盾の反映としての海外空間への暴力的介入、植民地支配をめぐる国家間の軋轢・闘争によって生じる矛盾や曖昧さ、そして流動する境界・・・・・・。このアナーキーな権力状態こそが、帝国アメリカのアイデンティティの核心ではないのか。政治、法制はもとより、女性雑誌・小説・映画など大衆文化に現われた様々な表象を大胆に分析し、20世紀転換期の帝国アメリカの根底的見直しを迫る画期的論考。

序章
第1章 マニフェスト・ドメスティシティ

  • 家庭という帝国
  • 帝国をドメスティック化する
  • 帝国的な主体

第2章 マーク・トウェインの帝国航路

第3章 帝国をロマンス小説化する

第4章 サンファンヒルの黒と青

  • 決着
  • キューバの孤独」
  • 帝国を人種化する
  • 国民の再合同

第5章 帝国の創生

第6章 デュボイスの描く帝国地図の技法

  • 帝国と皮膚の色の境界線(カラーライン)
  • 華の都と花咲く田舎
  • 『黒い海流(ダークウォーター)』
  • 一時逗留者
  • アメリカのベルギー
  • アフリカの出路(ルーツ)
  • 家庭戦線(ホームフロント)
  • 帝国という無秩序(アナーキー)

謝辞
訳者あとがき
索引